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2006.09.14

『売名行為』

生きていると世の中に片手ぐらいは撃ち殺したい奴はいるもんだが、

たちの悪い仕事関係のお話をしましょうー。

つまりー。

裏でこそこそしつこい輩の話である。

Hという社長がいる。

彼とはもう20年近くの古い知人で、

共通の友人がお互い仲が良く、

まぁ昔は、よくあるパターンで数回遊んだりした。

当時Hはまだマスコミの人間では無く、野望はあったため、やがてこの世界の住人
となり、みるみる頭角を表していった。

私はお人好しなのかそんな
彼の活躍を素直に喜び、尊敬の眼差しさえ浮かべ、数年前、ある会社の再建を頼んだ。

社長同士の紹介の場で、Hは手伝う事を前提に、顧問契約の条件に出す。

私としてはなんとしても
その会社を倒産させてはならず、頑張ってくれればありがたかったので得意先の
社長に迷わず、彼を推薦した。

時は流れ、彼は「その場では」活躍を果たしたー。

私がその会社を離れると、いつのまにか彼から連絡が途絶え、気が付けば深く入り込
んでいるではないか。まぁ、そこまでは許すが、私になんの経過、事後報告もな
かった。

それでも友達だと思っていたので、一度だけ私がその会社の裏話でHに相談をしたい
と言っても「忙しいから君が来てくれるならいいよ」と高飛車で、相手に合わせ、私
は僻地の会社へ深夜足を運んだ。
だが、そこには何人か来客がおり、内密の話など出来る状態ではなかった。

時は流れ、私は作家になっていた。
狭い世界なのか(どの仕事の業界もそうだが)様々な仕事の場面で彼の名前を耳
にするようになる。

それが、うざいのなんの。。。。。

「Hさんって知ってます?」

「はぁ、最近は縁がないですけど。。。」

「そうですか、むこうは貴女の話ばかりしてましたよ」

「それって悪口かしら?」

ダイレクトに私が聞くと
「正直驚きました。Hさんが話すいつかさんの像は悪すぎて御本人に会ったら全然
違うものですから。ほら、著名人好きで話が大風呂敷だし、正直言って僕らも彼は
苦手なんですよ」

Hは私と以前紹介した会社を売名して仕事を取っているようだった。

驚きと悲しみのあまり、共通の友人に電話をしてみた。

「あいつ?社長になってから随分偉くなったようで、おやじさんの葬式以来会っ
てないよ」

私が事情を話すと

「ひどい話だなぁ。昔から損得勘定の鋭い奴だったから、いつかちゃん、まんま
と利用されたんだね。学生時代はいい奴だったのになぁ。。。」

一緒に会社を再建した仲間にも相談してみると

「あの会社を牛耳りたいんだよ。それには君が邪魔だった。あいつは気が弱いか
ら、君の悪口を言う事で自分のステイタスを上げたかったんだよ。俺らもあいつ、大
嫌いよ!」

「なんでターゲットが私なわけー?」

「それは、紹介者の君が驚異だからだよ!」

なるほど、ここで私も大人になるべきなのかと、痛感した。

最近ではー。
相変わらずHの名前を耳にした時は。。。
「そーお?もう何年も連絡ないけど私の名前で随分と稼いでるようね。あのイン
チキ社長」

話は回るもので、近頃では「きっと僕はもう、いつかさんに嫌われてますから」
と、少しは自覚が芽生えたらしい。

私はあんたを嫌ってなんか、いないよ。

死ねばいいと憎んでいるだけですから。

勘違いしないようにね。

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